知的障害、発達障害の方の治療

当院では、知的障害、発達障害の方を積極的に受け入れています。

知的障害

知的障害の方の中には、仕事に就いている方も多くいらっしゃいます。
学校などであまり身体のことを教わってきていない方も多く、痛みの表現、不調の表現ができなかったりする方は少なくありません。
また、仕事を頑張らなくてはならないという気持ちが強く、体の不調そのものを訴えることをされない方も多くいらっしゃいます。

日常でも、就労時でも身体の使い方がその後の疲れや回復に影響をしますが、障害をお持ちの方の中には、体質、筋骨格の特性、知的障害により特性により身体の使い方がうまうできない方もいらっしゃいます。必要以上の力を入れて仕事をしてしまったり、頑張ってしまったりすることで、身体へ負荷がかかり、けがや病気、精神的ストレスなど様々な影響につながっている方もいらっしゃいます。

当院では、それぞれの障害の特性や、個々人の性格などを勘案しながら、また彼らを支える方と相談しながら、鍼灸治療を提供しています。

鍼灸治療に関心はあるけれど、少し怖いという方は、刺さない鍼灸治療も可能です。

障害をお持ちの方の中には、合併症や様々な難病を含む疾患をお持ちの方もいらっしゃいます。
ご不明点や事前相談については、いつでもご遠慮なくご連絡いただければ幸甚です。
保険診療、生活保護などの利用も可能です。お問い合わせください。

発達障害(注意欠陥・多動性障害ADHD/学習障害LD/自閉症 等)

発達障害の方の中には、「困った人」「仕事のできない人」「コミュニケーションが取れない人」などと言われてしまっている方は少なくありません。
障害をお持ちの方の中には、そういったご自身の特性を十分に理解したうえで、その障害特性で迷惑をかけないように、失敗しないようにと常に努力をされている方は多くいらっしゃいます。そういった努力をしているにもかかわらず、どこかしら抜けてしまう、失敗してしまう、うまくいかない、そういったことが多いのもこの障害の特性です。

このようなことを積み重ねてしまうことについて、ご自身でもどうにかしたいと考えていることが多く、さらに頑張ってしまうことも多いのではないでしょうか。そういった努力が身体的、精神的に負担をかけてしまっている方が多いと感じています。

頑張るあまりに身体がこわばってしまったり、がちがちになってしまったりしている方も少なくありません。そういった身体の不調を解放してあげることで、気が楽になったり、少し余裕をもって物事に迎えるようになることもあります。

自閉症の方は、ご自身の症状や不調を周囲に伝えることが難しいことが少なくありません。
障害特性により、一つのことに集中することが得意な方も多く、そのために不良姿勢を含む同じ姿勢での長時間の行動・動作などから、身体に不調をきたしている場合が少なくありません。

ご本人もその不調に気づていることは少なくないですが、鍼灸治療を通じてご自身の身体がよくなった(動かしやすい、体が軽い、調子が良いなど)ということを感じてくださる方は多くなっています。

ご自身の体の不調を伝えることができないこともあり、その体の不調がイライラにつながっていることがあります。
鍼灸治療で身体の不調が改善されることで、イライラが軽減することがあります。その結果、仕事場や家庭での行動が円滑に進むことがあります。

ご質問等があれば、いつでもご連絡ください。相談だけでも問題ありません。