当院について

当院の治療について

当院の鍼灸治療は、全身状態を判断した治療となります。体調や不調は、生活習慣(内的外的要因)、季節や仕事、社会環境(外的要因)など様々な要因が重なっています。それら個々人に対応した治療を提供しています。

◆慢性疾患
「持病がありこれ以上進行させたくない」、「どこも悪くないと言われているのに体中が痛い」、「手術も一つの選択肢だが経過観察でもよいと言われているが調子が悪い」など、「慢性的に不調」を抱ええている方はいらっしゃいます。

東洋医学では西洋医学とは異なる考え方やアプローチでその「病態」を判断し、治療をしていきます。その不調がどこから来ているのかの見極めは非常に大切ですが、西洋医学との併用により症状が和らいだりすることは少なくありません。また、場合によってはお薬の量が減る方、現状維持ができている方もいらっしゃいます。

◆自律神経系
PCやスマートフォンを活用した生活は非常に便利になった一方で、目や頭を常に使う身体の状態を作り出しています。仕事や家事など「スイッチ」を入れて行う活動は交感神経を優位にさせることになります。人によっては心身に負荷をかけすぎるこれら状況は、不眠、ホルモンバランスのみだれ、朝起きられない、食欲不振などの状況を生み出しています。このような状況の改善を行っています。

さらに年齢や社会環境などでも自律神経の乱れは引き起こされます。要因の中にはその症状を引き起こしている要因が分かりにくいもの、様々な要因が絡み合っているものなどもあります。個々人の生活環境やライフステージなども勘案した治療を提供しています。また、必要に応じて、予防や対処法なども治療時にお伝えしています。

◆婦人科系疾患
年齢にかかわらず婦人科系および不随症状を抱えている方は少なくありません。
月経痛や月経不順などは、詳細を他人に話すことや相談することはあまりないことから、また、回数を重ねるごとにそれが「当たり前」となってしまいその状況に「慣れてしまう」ことも多い症状の一つです。また、月経にからむ症状は多岐にわたり、また長期間にわたることも多い症状の一つです。

月経に関しては、PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)などの症状がありますが、月経前後1~2週間の期間症状を抱えていると考えると、月の半分以上が調子が悪いこともあり、「そういうものだ」とあきらめている方も多い症状です。
月経痛に関しても、薬が効かなかったり、効きにくかったりすることが当たり前となっている方がいらっしゃいます。
月経不順に関しては、まずは器質的(どこか悪いところがないか、病気が隠れていないか)な問題がないかが一つの指標となりますが、こういった問題の有無にかかわらず、婦人科との治療と合わせて、あるいは鍼灸治療のみで、症状が改善することも少なくありません。

当院では女性鍼灸師が治療に当たっています。

◆不定愁訴、複数症状を抱えた方
「なんとなく調子が悪い」、「○○才を超えてから極端に身体の調子が悪くなった」などとおっしゃる方は少なくありません。また、家族環境の変化(ご家族の病気、ペットの病気等)などがきっかけとなって体調を崩される方もいらっしゃいます。
また、転倒(道路や家の中で転んだなど)、「あの時から調子が悪い」など、身体的あるいは精神的ダメージを受けたころから調子が悪くなり始めた、とおっしゃる方もいらっしゃいます。

年齢が若い方なども、「月経痛と頭痛と肩こりが繰り返しあり、1月の中で調子のよいといえる日が数日しかない(あるいはまったくない)」、「夏場でも常に足が冷えている、よく眠れない」という「病院に行くまでもないんだけれど、でも……」というような状況の方もおられます。

鍼灸治療によりすぐに改善する症状もあれば、時間を要する症状もあります。同じような症状においても、生活環境や体質などにより異なります。原因がわかるものについてはそれについて東洋医学的、西洋医学的に説明をしております。また、予防ができるものであれば、その対処法なども含めてお伝えしています。

◆発達障害、知的障害、精神疾患
当院では上記の障害や疾患をお持ちの患者さんの受け入れを行っております。
就学や就労などの場で頑張りすぎてしまっている方は少なくありません。一般的な肩こりや首こりなどの状態にご自身で気づくことが難しい方もいらっしゃいます。病院にかかるまでもない状態(未病治)の状態で日常生活や仕事をしてしまうことで、よりその症状を進行させてしまい、体調不良につながっている方もいらっしゃいます。

知的障害の方の中には、ご自身の症状をうまく言葉に表せない方もいらっしゃいます。問診を通じて、検査をしていただいたほうが良いと思われる方に出会うことは少なくありません。
また、体調不良がイライラなどの気分障害につながっていたりすることがあります。

忘れ物をしても大丈夫です。時間に遅れてしまっても大丈夫です。刺さない針(小児鍼)での治療も可能です。
受診をご検討の方のご相談も受け付けております。

詳細はこちらをご覧ください

◆一般治療、予防、未病治、小児鍼灸
東洋医学が得意とする「未病治」の考え方は現代の「予防医学」につながります。現在何らかの症状をお持ちの方、体調を整えておきたい方などへの対応が可能です。西洋医学的には問題がなくても違和感を感じたり、将来的に支障を来したりする症状等について早い段階で治療を行っています。

また薬を増やしたくない方、増やせない方、飲みたくない方への治療も行っています。

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​​鍼灸治療は予防医学の一端を担う医療でもあります。現在病気を抱えている方、また、予防をして元気に過ごしたい方などのサポートも行ってまいります。

​​漢方治療について

当院では、北里研究所病院漢方鍼灸治療センターおよび東京女子医科大学 東洋医学研究所クリニックへの紹介が可能です。
鍼灸治療と漢方の併用をご希望される場合はご遠慮なく相談ください。

代表鍼灸師

大谷倫恵(Tomoe Otani)​

はり師、きゅう師
北里大学東洋医学総合研究所
医療法人社団翠会 陽和病院 精神科デイケア 講師

​北里大学東洋医学総合研究所
東洋医学総合研究所所属研修プログラム修了
経絡治療学会研修修了
孔鍼閣鍼灸院(齋藤鳳観先生)研修修了

せんねん灸セルフケアサポーター

所属学会

日本東洋医学会
全日本鍼灸学会
経絡治療学会